ごあいさつ
一般社団法人 日本くすりと糖尿病学会 設立10周年記念シンポジウム実行委員長
北里大学薬学部教授、北里大学病院薬剤部長 厚田 幸一郎
2012年1月に設立された一般社団法人日本くすりと糖尿病学会は今年10周年を迎えました。これを記念して設立10周年記念シンポジウムを開催することとなりました。
本法人は、医療現場における糖尿病療養指導および糖尿病の基礎薬学・臨床薬学研究の推進を図り、糖尿病薬物療法の向上・発展に寄与することを目的に運営してまいりました。会員数も年々増加し1,400名を超える団体となりました。2015年には法人として糖尿病薬物療法認定薬剤師制度を立ち上げ、2019年10月には本認定制度は薬剤師認定制度認証機構(CPC)より、特定領域認定制度(P認定)のプロバイダーとして認証されました。本法人が順調に成長してきたことは、偏に関係団体および会員皆様方のご支援・ご協力の賜物と存じます。このたび、法人設立10周年記念シンポジウムを開催できることは喜ばしい限りです。
シンポジウムのテーマは、近年、糖尿病領域で問題視されるようになったスティグマ(社会的不利益、いわれのない差別)にフォーカスをあて、「糖尿病とスティグマ~薬剤師に求められること~」と題し、基調講演を関西電力病院総長・日本糖尿病協会理事長の清野 裕先生に、シンポジストとして看護師、薬剤師に講演していただきます。
本シンポジウムが、糖尿病療養指導を担う薬剤師のさらなる資質向上の機会となり、本法人設立10周年の節目として、さらには次の10年の旅立ちを彩る会となることを祈念しております。